【Actcast】Actcast α版をRaspberry Piで試してみました
はじめに
こんにちは、がんがんです。
鹿児島は雨がひどく降っており、研究室に自主避難しています。
今回はラズパイマガジン6月号にて「Actcast」なる面白いものを
見つけたので時間がある今のうちに試してみようと思います。
目的
- Actcast α版を試してみる
- ActcastのActを試してみる
参考記事
ラズパイマガジン
ラズパイマガジン 2019年6月号 (日経BPパソコンベストムック)
- 作者: 日経Linux
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/05/13
- メディア: ムック
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Actcastの公式
actcast.io
Actcastとは
ActcastとはIdein社が提供する画像認識などを運用するためのプラットフォームです。
通常エッジコンピューティングを行うためにはGoogle Coral Edge TPUなどの外部アクセラレータを使用するのが一般的だと思います。
このActcastはRaspberry Piに搭載されたGPU(VideoCore IV)を最大限利用してAIの高速化を行うというものです。
現在はα版なので、Raspberry Piのみのようですが、今後SDKなどが登場すれば種類も増えるのかなと思います。
こちらで詳しく紹介されています。
prtimes.jp
実験1 Raspberry Pi側のセットアップ
まずはRaspberry pi側のセットアップを行います。
Actcastの公式サイトにアクセスし、GitHubのログインを選択します。
初回ログイン時はGitHubとの連携確認が出ますが、許可します。GitHubのアカウントでアカウント認識を行っているみたいです。
ログインが完了後、メインページのGetting Startedを選択します。
日本語と英語のチュートリアルが用意されているので、チュートリアルに合わせてセットアップを行います。
Actcastエージェントのインストール
まずはマイクロSDカードにActcastエージェントをインストールします。
各OSによって異なるようです。今回は身近のPCでSDカードリーダのあったWindowsで行いました。
Windows用のインストーラをダウンロードします。
実行時にWindows Defenderが起動しますが、詳細情報
→実行
で大丈夫です。
実行時の画面はこんな感じです。
それぞれのパラメータは以下の通りです。
Group Tokun |
Add Device
を選択し、Issue Grop Token
ボタンから新しいTokenを作成します。名前は自分がわかるもので大丈夫なようです。
Group Tokenが生成されると登録デバイスのリストが表示されます。Action欄のGroup Token
よりTokenを取得します。
Hostname(Prefix) |
デバイスの識別ネーム
SSID,Password |
有線LANの場合は必要ないが、無線の場合は設定する必要があります。
今回は有線なので使用してません。
STEP2 Actの作成
New Act
から新しいActを作成します。
現在はデモしかないので10種類のデモから選択します。今回は公式通りに物体検出を行います。
Act作成時にDesplayというチェックボックスがあるので、ディスプレイを接続しているならばチェックしてください(画面上に出力されます)。
Devices
から動作させたいデバイスを選択してインストールすれば完了です。
実行結果の確認結果
ディスプレイを接続していない場合はDevices
→>
を押してください(画像参照)。
Devices Details
内にカメラマークがあるのでそこからTake Photo
を選択すると画像を取得することが出来ます。取得結果はこんな感じです。
きちんとペットボトルを判別できています。
まとめ
今回はActcastのα版を実験しました。
7月8日よりβ版となるようなので、β版についても実験を行います。
実験をしていると、ソファの足につぶされて延長コードが爆発しました。研究室の端から端まで響くくらいの音がして、火花で床が焦げました…笑
延長コードで火災が発生することを身をもって実感しました(笑)
なお、ラズパイは無事でした。